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チーターについて
始めに
1.チーターの紹介
2.問題点
3.遺伝的多様性
4.チーターについて
5.データシート
6.種族について
7.ドクター・マーカー著「STUDBOOK」について
8.書籍紹介
9.ギャラリー
4. チーターについて - General Information
ステイタス Status
ナミビアで保護される動物。アメリカでは1975年7月1日以降、ワシントン条約(CITES)の付属書Tの中で絶滅危機に直面している動物の種と記載されています。
容姿 Description
チーターは引き締まった体と長い脚、そして
先の尖っていない半分引っ込めることのできない爪を持っています。
チーターの毛皮は黄褐色か淡黄色で、黒い斑点があり、その毛は短く硬いです。頭は小さく、目は高めな位置についています。
チーターの顔には黒い涙の後のような線が目の内側のふちから口にかけて鼻の両脇にありますが、それは太陽の光から目を守り、そして狩りの時にも役に立っています。
大きさ Size
成長したチーターは体長:約105-152cm、尻尾の長さ:約51-87cm、肩高:約76cm、
体重:35kg - 65kg。雄は雌より若干大きめです。
特徴 Specializations
チーターは柔軟な背骨、特大の肝臓、強靭な心臓、広がった鼻孔、拡大可能な肺、そして痩せた筋肉質な体を持つ、アフリカで最も俊足なハンターです。走っている時の歩幅は7-8m、地面に1本の足しか付かず、ほんの数秒で時速112キロメートルにも達することが出来ます。
生息地 Habitat
チーターは獲物が豊富で広大な土地で繁殖します。
ナミビアでは草地、サバンナ、植物が密生している場所や、山地など、様々な土地で見られます。
(95%のナミビアの人々は公共の農牧地で生活しています。)
分布 Range -
以前はアジア、アフリカ全土に分布していましたが、今はイランやアフリカのサハラ近辺の国々のみに疎らに生息しています。アフリカに生息するオスは平均2234平方キロメートル、メスは平均3809平方メートル内が行動範囲です。
習性 Behavior
チーターは独特な社交性を持ちます。メスのチーターは養育期間以外は単独で生活、子供も単独で育てます。そして子供は最初の18ヶ月間に母親から様々なことを学びます。レオパルドやライオン、ハイエナ、バブーンのような捕食動物から獲物を狩られないようにする方法を知っていることが生き残ることに繋がるからです。18ヶ月たつと母親は子供を放し、血族のグループを作り、6ヶ月間ともに過ごします。そして約2年後、母親の血族はその群れを離れます。オスチーターは単独、または他の雄と一緒に暮らします。ある群れはメスを見つけるために山をなわばりにします。なわばりにする場所は主に野生的遊びの出来る所、水の供給が豊富な所です。そのなわばりを守る為に悲惨な怪我や死を招くほどの戦いになることもあります。
チーターは朝か夕方に獲物を求め活動します。狩りの方法は、獲物を10-30メートル以内に入れ、忍び寄り、全力疾走し獲物の首下を噛み窒息死させます。その時間は約20秒、1分以上かかることはめったになく、捕獲出来る確率は約50%です。
チータは、ナミビアでは木の幹に傾斜があり枝が大きく水平線状になった木(キャメルソーン等)を利用し周囲を監視します。怒りや脅威を感じた時は唸ったり、唾を吐いたり、かん高い声を出したりします。そして嬉しいときは、大きな音を立てのどを鳴らします。
繁殖 Reproduction
チータは20-23ヶ月で成熟し、懐胎期間は約95日、平均一度に4-5頭の子供を産みます。生まれたての子供はマントと言われる黄色がかったグレイの長い毛が背中にそって生えています。その毛は長さは約30cm、体重は約250-300グラムです。この長い毛は、乾いた枯れ草に偽装し狩猟動物から隠れる役割や、ラーテルというイタチ科のとても危険な肉食小動物のような姿に見せ、身を守る役割を果たしていると考えられています。
チータの数 population
チータはアフリカの24-26カ国に約12,000-15,000頭、イランに100頭あまりが生息していると推測されます。ナミビアは世界一チータが生息する国で、約3000頭のチータが野生で生きています。
寿命 Life Expectancy
捕獲されたチータで平均8-12年、野生ではまだ確認されていません。
子供のチータが生き残る確率は野生/捕獲に拘らず極めて低いものです。
捕獲されたチータの30%の子供は生まれてすぐ、または1ヶ月以内に死亡します。タンザニアのセレンゲティ公共公園では90%が3ヶ月たたない間に死亡すると言います。
食料 Diet
チータは子鹿、若い大きな鹿、イボイノシシ、野ウサギ、鳥などを食料とします。
歴史 Natural History
チータが捕獲され飼育されるようになってから約5000年がたちます。しかし、遺伝的多様性の欠如から繁殖力が弱く、病気にもかかりやすいことから、野生のチータを持ち込んで飼育下のチータを維持しているのが現状です。
アフリカ中の野生動物保護区においても、ライオンやハイエナのような他の大型捕食動物が増加、それらと競争が出来ないチータの子供は殺され、獲物は奪われてしまいます。結果、そのような環境ではほんの数頭しか保護することは出来ません。
生存危機 Survival Threats
獲物の数の減少、生息地の減少、密猟、家畜を襲う捕食動物とみなされることからくる農牧民との衝突など様々な問題がチータの生存を脅かしています。
法的保護 Legal Protection
チータはナミビアでは保護すべき動物の種類ですが、家畜や人間を脅かすようなことがあれば殺害してもよい、とされています。残念なことにいくらかの農牧民たちはチータが家畜を襲うことがなくても殺害することがあります。ナミビア、ジンバブエ、ボツナワでは生きた動物や皮製品の国際取引は制限されています。
しかし、他のアフリカ各国では違法取引、密猟、殺害などが続けられ、チータの生存に脅威をもたらしています。
国家による保護・管理 Conservation
この優美なアフリカのハンターの絶滅を防ぐために私たちは以下のようなことを実行する必要があります。
1、ナミビアの農牧地を再確認し、チータの生息地を保護する
2、野生の獲物を保護する
3、密猟による乱獲や殺害をやめさせる
4、家畜の管理を改善させる
5、生態系のバランスを保つため、捕食動物の特異な役割についての知識を身につけさせる
6、チータが家畜農家に経済的な貢献をするということを理解してもらう
捕獲下の環境 captivity
チーターは野生動物です。このような種類の動物を捕獲した環境下に置くのは、生存を脅かす2つの問題が生じます。1つは、野生環境での遺伝的多様性を欠如させます。2つ目はチータは捕獲環境下ではうまく繁殖することが出来ません。
現にアジアのチータは捕獲のために絶滅に危機にさらされています。特異な飲食物を必要とすること、予期出来ぬ行動をとること等からチーターはペットにはそぐわない動物と言えます。人間に飼いならされ飼育されていても、野生本能は失なわれないのです。
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